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Contents:
  1. [Linux] Bash return 使用法: スクリプトからの戻り値を返す
    1. Overview
    2. Usage
    3. Common Options
    4. Common Examples
      1. 例1: 成功を示す戻り値を返す
      2. 例2: エラーを示す戻り値を返す
      3. 例3: 戻り値を利用する
    5. Tips

[Linux] Bash return 使用法: スクリプトからの戻り値を返す

Overview

return コマンドは、Bash スクリプト内で関数やスクリプトの実行を終了し、特定の戻り値を返すために使用されます。この戻り値は、スクリプトの呼び出し元に対して成功や失敗の状態を示すために利用されます。

Usage

基本的な構文は以下の通りです。

return [options] [n]

ここで、n は戻り値として返したい整数値です。

Common Options

  • n: 戻り値として返したい整数(0から255の範囲)。デフォルトは最後に実行されたコマンドの終了ステータスです。

Common Examples

例1: 成功を示す戻り値を返す

function my_function {
    # 処理を行う
    return 0  # 成功を示す
}

例2: エラーを示す戻り値を返す

function my_function {
    # エラー処理
    return 1  # エラーを示す
}

例3: 戻り値を利用する

function check_value {
    if [ "$1" -gt 10 ]; then
        return 0  # 10より大きい
    else
        return 1  # 10以下
    fi
}

check_value 15
echo $?  # 0が表示される

Tips

  • 戻り値は0が成功、1以上がエラーを示す慣習がありますので、適切に設定しましょう。
  • return コマンドは関数内でのみ使用可能です。スクリプトの最上位レベルでは exit コマンドを使用してください。
  • 戻り値は $? 変数を使って取得できます。これにより、直前のコマンドや関数の結果を確認できます。