traceroute
コマンドは、指定したホストまでのネットワーク経路を追跡し、各中継点の応答時間を測定するために使用されます。これにより、ネットワークの遅延や障害の原因を特定するのに役立ちます。
基本的な構文は以下の通りです。
traceroute [options] [arguments]
-m <max_ttl>
: 最大TTL(Time To Live)値を指定します。-n
: ホスト名の解決を行わず、IPアドレスのみを表示します。-p <port>
: 使用するポート番号を指定します。-q <nqueries>
: 各ホップに対して送信するクエリの数を指定します。以下は、traceroute
コマンドのいくつかの実用的な例です。
特定のホストへの経路を追跡する基本的なコマンドです。
traceroute example.com
最大TTLを15に設定して経路を追跡します。
traceroute -m 15 example.com
ホスト名の解決を行わず、IPアドレスのみを表示します。
traceroute -n example.com
特定のポート(例:80)を使用して経路を追跡します。
traceroute -p 80 example.com
traceroute
を使用する際は、ネットワークの遅延や問題を特定するために、複数回実行して結果を比較することをお勧めします。-n
オプションを使用することで、結果の表示が速くなり、特に多くのホップがある場合に便利です。