env
コマンドは、現在の環境変数を表示したり、新しい環境変数を設定してコマンドを実行するために使用されます。これにより、特定の環境設定でプログラムを実行することができます。
基本的な構文は以下の通りです。
env [options] [arguments]
-i
: 環境変数を空にしてコマンドを実行します。-u
: 指定した環境変数を削除してコマンドを実行します。--help
: ヘルプメッセージを表示します。--version
: バージョン情報を表示します。以下に、env
コマンドのいくつかの実用的な例を示します。
現在の環境変数を表示するには、次のコマンドを使用します。
env
特定の環境変数を設定してコマンドを実行する例です。
env VAR_NAME=value command
例えば、MY_VAR
という環境変数を hello
に設定して printenv
コマンドを実行する場合:
env MY_VAR=hello printenv MY_VAR
環境変数を空にしてコマンドを実行するには、-i
オプションを使用します。
env -i command
例えば、すべての環境変数を無視して bash
シェルを起動する場合:
env -i bash
特定の環境変数を削除してコマンドを実行する例です。
env -u VAR_NAME command
例えば、PATH
環境変数を削除して ls
コマンドを実行する場合:
env -u PATH ls
env
コマンドを使用して、新しい環境設定でスクリプトやプログラムをテストすることができます。env
コマンドは、スクリプトの最初にシバン(#!
)を指定する代わりに、特定のインタプリタを指定するためにも使用できます。