inotifywait
コマンドは、Linux のファイルシステムの変更を監視するためのツールです。このコマンドを使用すると、特定のディレクトリやファイルに対する変更(作成、削除、変更など)をリアルタイムで監視し、イベントが発生した際に通知を受けることができます。
基本的な構文は以下の通りです。
inotifywait [options] [arguments]
-m
: 監視を持続的に行い、イベントが発生するたびに通知します。-r
: 指定したディレクトリを再帰的に監視します。-e
: 監視するイベントの種類を指定します(例: create
, delete
, modify
)。--format
: 出力フォーマットを指定します。以下にいくつかの実用的な例を示します。
inotifywait -m /path/to/file.txt
このコマンドは、file.txt
の変更を監視し、変更があった場合に通知します。
inotifywait -m -e create -e delete /path/to/directory
このコマンドは、指定したディレクトリ内でファイルが作成または削除されたときに通知します。
inotifywait -m -r /path/to/directory
このコマンドは、指定したディレクトリとそのサブディレクトリ内のすべての変更を監視します。
inotifywait -m -e modify --format '%w%f %e' /path/to/directory
このコマンドは、ディレクトリ内のファイルが変更されたときに、ファイル名とイベントをフォーマット付きで表示します。
inotifywait
は、スクリプト内で使用することで、特定のアクションを自動化するのに非常に便利です。-m
オプションを使用すると、監視を持続的に行うことができ、複数のイベントを連続して処理することができます。