popd
コマンドは、ディレクトリスタックから最後に追加されたディレクトリを削除し、そのディレクトリに移動するためのコマンドです。これにより、以前に訪れたディレクトリに簡単に戻ることができます。
基本的な構文は以下の通りです。
popd [options]
-n
: スタックからディレクトリを削除せずに、現在のディレクトリを変更します。+n
: スタックの指定した位置(n番目)からディレクトリをポップします。-n
: スタックの指定した位置(n番目)からディレクトリをポップします。以下は、popd
コマンドのいくつかの実用的な例です。
pushd /path/to/directory
# 何か作業を行う
popd
pushd /path/to/first
pushd /path/to/second
popd +1
pushd /path/to/directory
popd -n
pushd
と popd
を組み合わせることで、ディレクトリ間を効率よく移動できます。dirs
コマンドを使用すると便利です。popd
を使用する際は、スタックの状態を意識しておくと良いでしょう。