ulimit
コマンドは、シェルやその子プロセスに対してリソースの制限を設定するために使用されます。これにより、メモリやファイルの数など、システムリソースの使用を制御することができます。
基本的な構文は次の通りです。
ulimit [options] [arguments]
-a
: すべてのリソース制限を表示します。-c
: コアファイルのサイズ制限を設定または表示します。-d
: データセグメントのサイズ制限を設定または表示します。-f
: ファイルサイズの制限を設定または表示します。-l
: ロックできるメモリのサイズ制限を設定または表示します。-m
: 常駐メモリのサイズ制限を設定または表示します。-n
: オープンできるファイルの最大数を設定または表示します。-s
: スタックサイズの制限を設定または表示します。-t
: プロセスの最大実行時間を設定または表示します。以下に、ulimit
コマンドのいくつかの実用的な例を示します。
ulimit -a
ulimit -n 1024
ulimit -c unlimited
ulimit -s 8192
ulimit
の設定は、シェルセッションごとに適用されるため、永続的に設定したい場合は、シェルの初期化ファイル(例: .bashrc
)に追加してください。ulimit
を使用して、特定のプロセスにのみ適用することができます。