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Contents:
  1. [日本語] Debian Almquist Shell (dash) strace の使い方: システムコールのトレース
    1. 概要
    2. 使用法
    3. 一般的なオプション
    4. 一般的な例
      1. 1. プログラムの実行をトレースする
      2. 2. 特定のシステムコールをフィルタリングする
      3. 3. 統計情報を表示する
      4. 4. 出力をファイルに保存する
      5. 5. 既存のプロセスをトレースする
    5. ヒント

[日本語] Debian Almquist Shell (dash) strace の使い方: システムコールのトレース

概要

strace コマンドは、プログラムが実行中に行うシステムコールや信号を追跡するためのツールです。これにより、プログラムの動作を分析したり、デバッグしたりする際に非常に役立ちます。

使用法

基本的な構文は以下の通りです。

strace [オプション] [引数]

一般的なオプション

  • -c: 各システムコールの統計情報を表示します。
  • -e: 特定のシステムコールをフィルタリングして表示します。
  • -o <ファイル名>: 出力を指定したファイルに保存します。
  • -p <プロセスID>: 指定したプロセスのシステムコールを追跡します。
  • -f: フォークしたプロセスも追跡します。

一般的な例

以下に、strace コマンドのいくつかの実用的な例を示します。

1. プログラムの実行をトレースする

strace ls

2. 特定のシステムコールをフィルタリングする

strace -e open,close ls

3. 統計情報を表示する

strace -c ls

4. 出力をファイルに保存する

strace -o output.txt ls

5. 既存のプロセスをトレースする

strace -p 1234

ヒント

  • strace を使用する際は、必要な情報を得るためにオプションを適切に組み合わせることが重要です。
  • 大量の出力が生成される可能性があるため、出力をファイルに保存して後で分析することをお勧めします。
  • 特定のシステムコールに焦点を当てることで、デバッグが効率的になります。