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トランプ大統領の8月株取引開示:AMDを最大500万ドル売却、半導体比率を引き下げ

トランプ大統領の口座は2026年8月、AMDを100万〜500万ドル売却しマイクロンは純売り越し、エヌビディアは小幅な買い越しだった。一方メタは500万〜2,500万ドルを買い付けた。OGE取引報告書(Form 278-T)に基づく全件整理。

トランプ大統領の8月株取引開示:AMDを最大500万ドル売却、半導体比率を引き下げ

結論から言えば、トランプ大統領の口座は2026年8月に半導体の比率を引き下げた。AMDを100万〜500万ドル売却し、マイクロンは純売り越し、エヌビディアは小幅な買い越しだった。一方、メタは500万〜2,500万ドルを買い付け、1カ月で最大の買いとなった。米政府倫理局(OGE)が2026年10月8日に公開した取引報告書(Form 278-T)に基づく。

ドナルド・トランプ米大統領の公式肖像(2025年)
ドナルド・トランプ米大統領。写真:ホワイトハウス公式写真(パブリックドメイン)

要点まとめ

  • 8月の全取引は517件(買い289件、売り228件)、開示された金額区間の合計は7,430万〜2億7,330万ドル
  • 半導体で最大の売り:AMD、100万〜500万ドル(8月21日)
  • エヌビディア:買いは最大約160万ドル、売りは最大約100万ドルで小幅な買い越し
  • マイクロン:25万1,000〜51万5,000ドルの純売り越し
  • 口座は第三者の運用会社が指数を複製する方式で運用 — トランプ本人が銘柄を選んだ取引ではない(ホワイトハウスの説明)

8月の半導体売買、全件整理

銘柄方向金額区間日付・備考
エヌビディア(NVDA)買い2件+売り買い最大約160万ドル/売り最大約100万ドル8月3日に25万〜50万ドル、8月17日に50万〜100万ドルを買い付け
AMD売り100万〜500万ドル8月21日の単一の取引で、実質的なポジション解消
マイクロン(MU)純売り越し純売り越し25万1,000〜51万5,000ドル月間合計ベース
デル(DELL)売り50万〜100万ドルサーバー・ハードウェア関連銘柄
マイクロソフト(MSFT)買い100万〜500万ドル8月10日
メタ(META)買い500万〜2,500万ドル8月21日、全体で最大の買い

各銘柄の最新データはVLSI Marketのエヌビディア、AMD、マイクロンのページで確認できる。

7月とは正反対の動き

直前の報告(7月分、9月22日公開)では半導体を買う側だった。マーベル・テクノロジーを100万〜500万ドル、エヌビディアを50万〜100万ドル買い付けた。1カ月後の8月にはAMDの解消、マイクロンとデルの削減へと方向が反転し、資金はメタやマイクロソフトのようなプラットフォーム大型株へ移った。運用会社の定期的なリバランスの性格が強いことを踏まえても、四半期単位の方向転換はそれ自体、記録する価値がある。

開示が遅れるという問題

今回の報告で最も議論になったのは半導体ではなく石油だった。8月21日にシェブロンとコノコフィリップスをそれぞれ100万〜500万ドル買い付けたが、その7日後の8月28日、トランプ大統領はベネズエラとの石油合意を発表した。市場はこの買いを10月8日の開示まで知ることができなかった。メタの買いも同じだ。8月21日の買い付け時点の株価は549.90ドル、開示前日の10月7日の終値は721.31ドルで、31%上昇した後だった。現行のSTOCK法は取引後45日以内の報告を認めており、政府の審査まで含めると公開まで約7週間かかる。開示は事後の記録であって、リアルタイムのシグナルではない。

読む際の注意点

  • 金額はすべて区間で表示される。「100万〜500万ドル」はその範囲のどこでもあり得る。
  • ホワイトハウスは「すべての投資判断は独立した運用会社が行い、Schwab 1000のような公認指数を複製する」としている。個別の売買を大統領の政策判断と直接結びつける解釈は、開示だけでは成り立たない。
  • ただし、チップ輸出規制のように政権が運命を直接握る企業の株式が大統領の口座で取引される事実そのものが、利益相反論争の対象だ。開示日(10月8日)にトランプ大統領がエヌビディアのジェンスン・フアンCEOへ国家科学賞を授与する日程が重なったことも、その一例である。

よくある質問

トランプが自らエヌビディア株を買ったのか?

違う。ホワイトハウスの説明によれば、口座は第三者の金融機関が独立して運用し、指数を複製する方式だ。開示が示すのは「トランプ名義の口座で取引があった」という事実だけである。

8月に最も大きく買った銘柄は?

メタ・プラットフォームズだ。8月21日に500万〜2,500万ドルを買い付け、純買い越し合計も510万〜2,530万ドルで全体1位だった。

半導体は全体として買ったのか、売ったのか?

売った側に近い。AMDの100万〜500万ドルの売りとマイクロンの純売り越しが、エヌビディアの小幅な買い越しを上回る。

次の開示はいつか?

9月分の取引報告が11月中旬前後に公開される見通しだ。報告期限(取引後45日)とOGEの審査期間を踏まえた推定である。

出典:米政府倫理局(OGE)Form 278-T(2026年9月17日署名、10月8日公開)、ロイター2026年10月8日付報道、Quiver Quantitativeの開示分析。半導体産業の構造については半導体完全ガイドも併せて読んでいただきたい。

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